CHRISTIAN ACADEMY IN JAPAN
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恵みと真理にあって成長する:
聖書クラスからの視点

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というのは、律法はモーセによって与えられ、恵みとまことはイエス・キリストによって実現したからである。未だかつて神を見たものはいない。父のふところおられるひとり子の神が、神を解き明かされたのである。
ヨハネの福音書 1:17-18 (新改訳)


神さまは贈り物をくださるのに長(た)けたお方です。私たちの命は神さまからの贈り物。親しい友人や愛する家族との関係の中にあるのも、神さまの贈り物。一旦壊れてしまった関係が修復され、回復された中で生かされるのも神さまの贈り物。その中でも、イエス・キリストというお方によって、神さまがご自身を贈り物としてくださったのは、神さまの尽きることのない私たちへの愛の証(あかし)です。この方によって、
あがないと回復が堕落したこの世に与えられました。

聖書クラスでは、神さまは誰なのか、何をする方なのかに焦点を当てて学びます。「聖書」クラスですので、聖書を起点にしています。 クラスを通じて、小学生と中学生は、聖書のストーリーと聖書に出てくる人物をしっかりと学びます。この基礎を習得した高校生は、キリスト者の信仰の論理へと学びを深めます。それには選択科目があって、例えば「キリスト教弁証学」「旧約聖書の知恵文学」、「福音書」などから、今まで学んできた全てを土台にして倫理的基礎をつちかっていきます。

“恵みと真理にあって成長する”というテーマ、これこそ私たち教師が生徒たちに習得して欲しいことです。恵みと真理とは切り離せないものです。私たちが学んでいる真理とは、神さまの贈り物、すなわち、恵みです。けれどももっと根本的に言うと、恵みと真理が切り離せないのは、イエス・キリストこそが神さまからの恵みであり真理だからです。聖書は、神さまから贈られた真理です。 神さまがご自身を贈り物としてくださったお方を、私たちは聖書から知るのです。その方は、“私が道であり、真理であり、命なのです”(ヨハネの福音書14:6)と言われた方です。

聖書は 真理の言葉の単なる羅列ではなく、イエス・キリストという神さまからの究極の贈り物を指し示している書物です。その手法は一見複雑のようで、実は美しいまでに調和がとれています。生徒たちには、このような観点から聖書を読むよう指導しています。ここに掲げる写真は、9年生が作成しました。生徒は、旧約聖書と新約聖書の箇所を自分で関連付けて、それらがキリストにあって成就していることを表現しました。

シニア・コンプリヘンシブの課題に取り組む
12年生は、聖書クラス(倫理学)でキリスト者としての観点を注意深く展開させていきます。これは、端的に言えば、自らの思考回路を裏付けする聖書の言葉を見つけ出す作業です。同時に、見つけ出した聖書の言葉をじっくり考え抜きます。そしてイエス・キリストのうちに示されている、恵みと真理という広大な神さまのストーリーを観点にして、シニア・コンプリヘンシブの課題を見つけ出すのです。まさに神さまの最高の贈り物の発見です。

筆者紹介
トム・マグロスリンはCAJの聖書クラスの責任者です。マグロスリンは、 2007年から2009年までCAJで聖書クラスを教え、2015年に再び聖書クラスの教師として戻ってきてくれました。聖書クラスには20人以上の教師がいて、豊かな見識に基づいて、それぞれが生徒たちに多様な視点と見解を教授しています。


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