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CAJ Insights: コーチ・イービーのインタビュー

先日、ジャレッド・ジョンソンがコーチ・イービーをインタビューしました。CAJの体育会部活動を通じて、どのように生徒にチームワークと奉仕の大切さを教えているかを聞いてみました。

JJ: CAJの体育会部活動は、「日本と世界でキリストに仕える生徒を育成する」という学校のミッションの達成にどのように貢献していますか?特に、学校の教育目標である、「自主的に学習する」、「深い思考力を持つ」、「協力して成果を生み出す」、「優れたコミュニケーションを身につける」、「誠実な心を持って人やものを大切にする」生徒を育てるために何をしていますか?

CE: スポーツの練習は、常に学ぶことを実践する場です。毎日、毎回、新しいスキルを学びます。そして、学んだことを繰り返す場でもあります。バレーボール、バスケットボール、レスリング、サッカー、どのスポーツであっても同じことです。

それを指導するのがコーチの役目です。スポーツをしている時にスキルを教えるのはもちろんのこと、たとえシーズンオフの時であっても、もっと体力をつけ、もっと持久力を増やすにはどうしたら良いか指導します。

「思考力を持つ」ことに関しては、運動場やコートはまさしく思考の場だと思います。多くの場合、スポーツにはとっさの判断が求められます。例えば、バスケットボールでは、「今二人の対戦相手に囲まれたらどう動くべきか、空いている選手にいかにパスをするか」など、問題の解決法を常に考えて実践していくのです。

大抵の場合、考える時間が2分も3分もあるわけではありません。瞬時の決断が必要です。練習を重ねることで、問題の解決方法を瞬時に判断できるようになります。

「協力する」ことはチームで行うスポーツにはつきものです。個人競技でも協力は必要ですが、特に団体競技では不可欠です。協力して共に動くことができなければ、成功は得難いものとなります。

マルコの福音書9:40でイエス様は次のようにいわれました。「わたしたちに反対しない者はわたしたちの味方です。」イエス様が言わんとすることは、誰かが主のみ名によって何かをしようとしているときに、その人をけなしてはいけないということです。私たちは互いに協力すべきであり、お互いに愛し合いなさい、とイエス様は言われています。互いに協力する姿を周りの人が見るとき、人々は深い印象を受けるのです。

CAJでは、体育会系の生徒たちが美術・音楽系の生徒たちと一緒に協力している姿をよく見ます。長年に渡って、他の学校のスタッフからも「なぜ、そんなに体育会系と芸術系が仲良くできるのか」とよく聞かれました。CAJでは、多くの体育会系の生徒が、美術・芸術系の部活動に参加しています。お互いが、互いのことをよく知っているので、協力してスムーズに進めていけるのだと思います。

例えば、何年も前のことになりますが、当時クワイアーディレクターであったマーティー・ターターの息子がサッカーを始めた時に、こんなことが起こりました。マーティーは、息子の音楽活動を指導するかたわら、息子のスポーツの応援にも来るようになりました。それがこうじて、彼女のクワイアーに参加していた他の生徒たちがスポーツの試合に出るときにも応援に行くようになりました。

団体競技では、コミュニケーションは重要です。特にサッカーやバスケットボールでのディフェンスの際、とりわけコミュニケーションが大切です。コミュニケーションを取らなければ守れないのです。

個人競技でも、応援するときにコミュニケーションの大切さが現れます。一番の選手でも、最後の選手でも、選手が競技を続ける上で、応援はとても力になります。クリスチャンの信仰の歩みの中でも「心配するな、もうすぐ先が見えるから」とか「ゴールにいつも目を向けて」というような励ましがとても大切だと思います。

最後に、コーチとして、選手たちに教えたいことは、神様が私たちに与えてくださった体を大切にするということです。聖書には、私たちの体は私たち自身のものではなく、神から受けた聖霊の宮だと書いてあり、私たちは体をもって神の栄光を表す者なのです。

JJ:
体育会部活動がCAJのミッションの達成に貢献する上で、当てはまる聖句はありますか?

CE: スポーツに関係する聖句で私の好きなものが2つあります。一つは第1テモテ4:7-8で、パウロが「敬虔のために自分を鍛錬しなさい。肉体の鍛錬もいくらかは有益ですが、今のいのちと未来のいのちが約束されている敬虔はすべてに有益です。」と言っているところです。

クロスカントリーと陸上のコーチを長年勤めていますが、もう一つ際立つ聖句はヘブル12:1-2です。「こういうわけで、このように多くの証人たちが、雲のように私たちを取り巻いているのですから、私たちも、いっさいの重荷とまつわりつく罪とを捨てて、私たちの前に置かれている競争を忍耐をもって走り続けようではありませんか。」

私は、年ごとにこれらの聖句に立ち帰っています。大好きなみ言葉です。

JJ:
体育会部活動を長年指導する中で何か学んだ教訓はありますか?

CE: 私が一つ学んだことは、どのレベルの生徒であっても、コーチが与える影響がとても大きい、ということです。それはトップレベルの選手であっても、あまり才能のない選手であっても関係ありません。そして選手が上手になっていくのを見ることができるのは素晴らしいことです。

選手たち自身も、自分が上達していくのを実感しています。ある選手は、少しうまくなるだけでも、「やった!」と思うかもしれないし、他の選手は上達の余地はもっとあると、感じているかもしれません。一人一人違うスピードで成長していくのです。けれども、全員がスポーツに参加すること、また共通の目的をもって団体競技に参加することにより大きな喜びを得ることができます。

JJ: CAJ
で仕事をする上で一番好きなことは何ですか?

CE: 一つは、スタッフが共通のゴールを持っているということです。いつもみんなと一緒にいるわけではありませんが、事あるごとに同じ思いを持っていることを確認しあうことができ、とても働きやすい場所です。

もう一つは、アスレチック・ディレクターとしての私の仕事はあまり表立ったものではないのですが、選手たちと関われることが大好きです。ディレクターになると事務仕事が多くなり、選手たちと関われなるということをよく聞きますが、私はできるだけ選手たちと関わるようにしています。

コーチ・イービー紹介

クレッグ・イービーはCAJで教えて40年になります。アスレチック・ディレクターは1985年から務めています。現在は、初等部の体育を教えるかたわら、クロスカントリー、女子のバスケットボール、陸上競技のコーチを務めています。CAJで教師をしながら、CAJの寮の寮父をしていたこともあり、体育の授業は全ての学年に渡って教え、また、生物学、図形、中等部の理科科学を教えたこともあります。
クレッグと妻のレイチェルはリネア、ケイラブ、ビクター、イーサンと4人の子供がいて、全員CAJに通っていました。趣味は以前はランニングでしたが、本人曰く「今は膝が痛くてできない」そうです。でも、水泳とカヤックを楽しみ、また古い映画を見て、ミステリーやウェスタン小説を読むことを楽しんでいます。

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