CHRISTIAN ACADEMY IN JAPAN
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CAJの図書室とコミュニティー

ジェイミー・ラス、CAJ司書

新型コロナウィルスは多くの悲しみを私たちにもたらしました。命や健康を奪っただけではなく、コミュニティーやサポートさえも奪ったのです。CAJの図書室は、コロナ禍の初期には、とても寂しいところでした。図書室で長時間過ごすことは禁じられていたので、図書室は司書と本だけの場所のようで、生徒が来てもすぐに本をとって退出する、という感じでした。保護者は本を借りるために予約を入れなければなりませんでした。テーブルの上のアクリル板は教師たちがミーティングをするのを難しくしていました。

図書室はコミュニティーとサポートの場所であるべきところです。そのために私たちは工夫をこらしました。この3年間の間、新しい方法でコミュニティーをサポートできないかと考えたり、古い方法に手を加えることはないかと考えたりしました。日本のインターナショナルスクールが参加しているサクラブックプログラムは、読書への愛着を高めるために、仮想投票や教室ごとに小さなお祝い会を行いながら、引き続き継続できました。また、オンラインのオーディオブックや電子ブックプラットフォームを活用し、自宅でも、旅行中でも、通学途中でも、すべての利用者が素晴らしい本にアクセスできるようにしました。英語を学んでいる児童生徒にとっても、オーディオブックを聞くことで学習の助けを得ている児童生徒にとっても、大きなサポートになっています。

もっとも大きな変化は、「ライブラリーラボ」と呼ぶ多目的ルームを設置したことです。この部屋には、大きなホワイトボード、テーブル、床に座れるクッション、そしてプロジェクターがあります。ライブラリーのクラスはこの部屋で行っています。このクラスでは、文学への愛着をはぐくみ、リサーチの仕方や情報を取得する方法を教え、デジタル化した世界に賢く対応するにはどうすればよいか、指導しています。でもこの部屋は司書が使うだけではありません。教師たちの企画、大学のプレゼンテーション、児童生徒の共同学習、教師の小グループへの指導など、多くの活動のために使われています。

CAJ
の図書室はコミュニティーの中心(バブ)であって欲しいと願っていますが、図書室の利用者はその中心につながる一本一本の軸(スポーク)なのです。新型コロナウィスル感染症対策が緩和されたので、児童生徒、保護者、ホームスクールをしている家族が、コロナ禍以前のように図書室で時間を過ごせるようになったことを私たちは心から喜んでいます。本を借りるだけではなく、読書をしたり、宿題をしたり、一緒に作業したり、プロジェクトのプレゼンをしたり、個人指導をしたり、という場所に図書室が使われています。図書室の空間に再びコミュニティーが作られていくことは、私たちの仕事のやりがいです。皆様が図書室に来て、図書室というスペースを楽しんでくださることで、CAJのコミュニティーがさらに成長しより良くなるようにもっともっと工夫をしていこうと思っています。


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