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誠実にいたわる者



ロエル・マラヤ - メンテナンス/高校環境科学/チャペルコーディネーター

“Caretaker”という言葉を聞いて思い浮かぶイメージは、例えば、ゴミを拾う、ゴミを分別する、水を節約する、緑化のために植樹をする、そういうたぐいです。地球を大切にし、いたわるという観点から言えば、もちろんこれらのことは環境のために人が実際にできることであって、素晴らしいことです。しかし、誠実にいたわる、ということはただ単に地球環境を気遣うことだけにとどまりません。これは、私たちが自分自身を愛する、人を愛する、そして周りの環境を愛することです。それは神さまから与えられている私たちのアイデンティティそのものです。くしくも生徒たちがクラスディスカッションで言ったように、誠実にいたわるとは、自分よりも他人を優先し、神さまから与えられたものに感謝し、大切にすることです。つきつめていうと、神さまを信じ、神さまに信仰を持つことにつながります。

ところが残念なことに、いつもこのようにとらえられているとは言えません。私たちは神様が与えてくださる恵みを、自分で得たものだと考えてしまう傾向を持っています。「これは自分の力で得た。自分にとってふさわしい。これは自分のものだ。」と思っているとき、誠実にいたわる者としての基盤が失われています。神さまのことが抜け落ちてしまっています。神さまの力、神さまの知恵、神さまからの語りかけを、自分の人生から取り除いてしまっています。造られたものを管理する権威が人に与えられていても(創世記2:15)、地とその中にあるものすべては神のものであって私たちのものではありません。詩篇24:1にこうあります。「地とそこに満ちているもの。世界とその中に住んでいるもの。それは主のもの。」


すべて(自分を含めて)は神さまのものであり、神さまのものを人は管理するように任せられているにすぎないことを理解すれば、私たちは所有者ではなく、管理者であることに気づかされます。これこそが、誠実にいたわる者であることの意味なのです!神さまによって与えられたアイデンティティーをしっかりと理解し委ねるなら、主の尽きることのない力と恵みを受け取って私たちは変わります。神さまは、私たちの生き方も、隣人も、そしてこの世界全体も、驚くべき方向へと変えてくださるのです。

私たちは声を反響する者ではなく、むしろ声を発する者です。アイデンティティーをしっかりとつかんで、御国のビジョンに向かって一歩を踏み出しましょう。私たちは誠実にいたわる者です!

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