CHRISTIAN ACADEMY IN JAPAN
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コミュニティーの一体感

学校長 デイヴィッド マウィニー

人は何かを失って初めてその価値がわかることがあります。そこにあったものがなくなって初めて、当たり前ではなかったことがわかり、それを欲しいと切望します。パンデミックの期間、コミュニティーの中で一緒にいられることが、多くの人々にとってまさしくそうだったのではと思います。学校で、職場で、気軽にいつも人と一緒に過ごせたのに、人と会うことが許されず、オンライン授業になり、あたかも仮想の生活を送るようになってしまいました。人と一緒に時間を過ごすことができなくなって、悪い影響が現れ始めました。コミュニティーがどれほど大切であるか、私たちはこのパンデミックがなかったらわからなかったかもしれません。

コミュニティーは、CAJにとってとても大切です。実際、私たちの基本的価値観の一つは「神さまは人をコミュニティーに生きる者としてつくられた」と明言しています。私たちが互いに関わりを持たなくてはならない理由のひとつは、ひとりでいるよりも仲間といる方が効果的に学べるからです。教室でも、気さくな勉強仲間同士でも、先生との会話でも、みな同じです。子どもたちは、スポーツや、アート、そしてクラブ活動を通して、それぞれが異なった分野で成長していきます。頭脳の成長も大切ですが、人格の成長はもっと大切です。コミュニティーに加わり、人と関わりを持つことで、私たちは神さまが望まれる人として成長し成熟していくことができます。 

コミュニティーは大切です。しかし最善のコミュニティーは、人だけの集まりではなく、神さまがそこにおられるコミュニティーです。神さまが三位一体であられることは、コミュニティーが神さまにとってどれほど大切であるかを示しています。私たちがコミュニティーを願い求めるのは偶然ではありません。私たちは人と関わっていることが必要な存在です。互いの助け、支援、励ましを必要としています。それだけでなく、神さまと共にいることも必要なのです。神さまこそが私たちの光、力、そして歌だからです。CAJはキリストを中心としたコミュニティーです。ここで神の民である私たちは互いを知り、共に働き、そして神さまご自身と共に働く機会を与えられています。私たちには神さまから与えられた目的があります。コミュニティーの中心に神さまがいてくださるので、コミュニティーに対する神さまの思いをより良く知ることができます。

もちろん同じ場所、同じ時に一緒にいたとしても、繋がりもなく、無関係のままでいることも可能です。ただ人が集まっているだけではコミュニティーは築かれません。新宿駅に行けばすぐにそれがわかるでしょう。CAJにおいて私たちは、それぞれが神さまに、学校のヴィジョンに、そして互いに捧げる心を共有しつつ、意図的にコミュニティーとして集います。パンデミックのゆえに、集まろうとする多くの試みは打ち砕かれました。しかし立て直します。力強く。時間の経過と共に、これまで味わったことのなかったような、深い繋がりのある、成長したコミュニティーを実現したいと願っています。CAJと関わりのあるすべての人々のコミュニティーです。そこには児童生徒、教職員、家族、卒業生、ボランティア、支援者が属しています。私たち全員が共にいる、コミュニティーの中で一緒にいると知っていることは良いことです。

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