CHRISTIAN ACADEMY IN JAPAN
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CAJ における教育目標

アンダ・フォックスウェル 学校長

今学年度のCAJのブログを通して私たちは、各学科、各学年それぞれのレベルにおいて、CAJが掲げる教育目標がどのように当てはめられているか、その様子を紹介してきました。教育目標には、CAJの全ての児童生徒に身につけて欲しい特色が描かれています。CAJの生徒が卒業という域に達するとき、彼らは誠実にいたわる者、自覚を持って学ぶ者、考えて判断する者、積極的に協力する者、優れたコミュニケーター、であるということが何を意味するのか、一人ひとり深く理解しているはずです。

教職員も教育目標が描いている特色を、違う視点からではありますが、考えてきました。すなわち「生徒が目標としている特色を、生きる証人として自分自身は彼らの前でどう示せるか」と問いました。実は教育目標の特色は、聖書に描かれています。自分に教育目標を当てはめようとするとき、そこに神さまからの明確な要求または指針が与えられていることに気づくのです。
 
誠実にいたわる者は、創造されたものを大切にする責任を理解し、それ故、他人をいたわります。詩篇の作者はこう言っています。「地とそれに満ちているもの、世界とその中に住むものは主のものである。まことに主は、海の地の基を据え、また、もろもろの川の上に、それを築き上げられた。」(詩篇24:1-2) この世界は神さまに属していると考えるなら、当然、この世界を大切にしようと思うはずです。パウロはこう言っています。「お互いに親切にし、心の優しい人となり、神がキリストにおいてあなたがたを赦してくださったように、互いに赦し合いなさい。」(エペソ人への手紙4:32)私たちが出会う人は神さまに愛されている人です。だから互いにいたわるのです。 

神さまは学ぶことに価値があると見ておられます。イエスさまご自身も自覚を持って学ぶお方でした。ルカの福音書2:41−52にこれを見ることができます。イエスさまがまだ小さい頃に宮を訪れた時の話です。イエスさまは神さまの律法を愛し、それを学び、教えてくれる人を探し、思慮深い質問をしました。箴言3:13はこう言っています。「幸いなことよ。知恵を見いだす人、英知をいただく人は。」自覚を持って学ぶ者であれば、これから歩む人生に、知恵というかけがえのない報いが与えられます。

使徒パウロがピリピの教会に宛てた手紙には、信者たちが考えて判断する者であるようにとパウロが気遣っている様子が描かれています。「私は祈っています。あなたがたの愛が真の知識とあらゆる識別力によって、いよいよ豊かになり、あなたがたが、真にすぐれたものを見分けることができるようになりますように。またあなたがたが、キリストの日には純真で非難されるところがなく」(ピリピ人への手紙1:9 - 10)今の時代は相反する思想、混乱をもたらすだけの理屈に満ちています。私たちは「識別するちから」をしっかり身につけ、常に成長していかなければいけません。ヤコブの手紙に次のような言葉があるのは幸いです。「あなたがたの中に知恵の欠けた人がいるなら、その人は、だれにでも惜しげなく、とがめることなくお与えになる神に願いなさい。そうすればきっと与えられます。」(ヤコブの手紙1:5

積極的に協力することは、コミュニティーを築くのに不可欠な要素です。CAJの基本的価値の一つにコミュニティーがあります。ピリピ人への手紙 2:1 - 4では、パウロは次のように書いて教会を励ましています。「こういうわけですから、もしキリストにあって励ましがあり、愛の慰めがあり、御霊の交わりがあり、愛情とあわれみがあるなら、私の喜びが満たされるように、あなたがたは一致を保ち、同じ愛の心を持ち、心を合わせ、志を一つにしてください。何事でも自己中心や虚栄からすることなく、へりくだって、互いに人を自分よりもすぐれた者と思いなさい。自分のことだけではなく、他の人のことも顧みなさい。」この聖句を本当の意味で私たちが実行できるなら、私たちは、積極的に協力するだけではなく、キリストらしくいたわるコミュニティーとなれるのです。

私たちが掲げる教育目標の最後は、優れたコミュニケーターです。言葉をどう使うべきかについては、神さまからの指針が聖書の中に数多く記されています。例えばパウロはこう言っています。「むしろ、愛をもって真理を語り、あらゆる点において成長し、かしらなるキリストに達することができるためなのです。」(エペソ人への手紙4:15)私たちにはイエスさまが必要です。イエスさまこそが真理であり、イエスさまだけが私たちを真理に導く道を示すことができるお方だからです。私たちはまた、愛は単に優しさだけではないことを理解する必要があります。また、愛のみなもとは神さまにあります。愛をもって真理を語りなさい、と私たちに命じている神ご自身が、実は唯一真理であり、唯一愛なる方であるのは興味深いことです。つまり、愛をもって真理を語らせるのは神なのです。

CAJ
は保護者の方々とパートナーシップを組んで、子どもたちの教育にあたることをとても大切にしています。生徒たちに課している教育目標を、私たちが生きて実行していくことが、学校全体のコミュニティーで見られる現象となることを望んでいます。それは、私たち全員が神さまのみ言葉に導かれて実現します。

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