高校3年生長崎旅行


シニアクラスの生徒たちが、キリストのために日本で仕える者になるには、日本の文化と歴史をしっかり理解する必要があると私たちは考えます。授業では、時間をかけて文化や歴史について読んだり学んだりしますが、興味かきたてられる街、長崎を実際に訪れれば、教室で学んだ知識は生きた経験へと変わります。

長崎に行く前に生徒たちは、日本のクリスチャン作家、遠藤周作が書いた「沈黙」を読みます。実に示唆に富んだ書物です。「信仰」、「迫害」、「神との葛藤」という難しいテーマについて考え、共に話し合います。本を読むだけでなく、同じ題名の映画(マーティン・スコセッシ監督)を鑑賞します。画像から受ける影響は大きいものがあります。しかし、二十六聖人記念館を見学し、遠藤周作文学館で遠藤がたどった歩みを見聞し、さらに隠れキリシタンたちが礼拝を捧げていたと言われる、林に潜む神社を訪れたときには、単に話として聴いていたことが現実のものとして目の前に迫ってきます。

次に平和公園を訪れます。第二次世界大戦終戦直前に長崎に落とされた原爆が、この街にもたらした被害の大きさを目の当たりにします。原爆が投下されたという事実が、日本の社会にどう影響したのか、また自分はどう捉えたらいいのかを考えます。

もちろん、このように深く重い課題を一人で取り組むのではなく、生徒たちは、クラスの仲間たちとの語らいの中で考え、自らの思いを整理していきます。それを皆が楽しんで実行します。旅行中、長崎の街を端から端まで歩きます。歩きながら生徒たち同士で、時には引率の教師を交えて、このような重い話題を論じ、時に軽い話題に興じます。こうして彼らは、これから仕えていく国、日本に対して、より深い興味と理解を得て行きます。困難を乗り越えて、今なお継承されている、日本人の信仰を心に刻み込みつつ、自らの信仰を振り返ります。そして一緒に旅した仲間たちへの感謝の念を持って、この旅を終えます。

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